前回、いままでで一番過酷だった台湾ロケについて書きましたが、コロナ前は海外ロケに沢山行っていました。
数年前、帯番組を持つタレントさんの専属ヘアメイクをしていました。
多忙なかたのヘアメイクを担当すると、びっくりするようなスケジュールで仕事をすることになります。
生放送×2本、雑誌取材、番組収録と1日4本仕事をすることも。
朝5時入り、深夜2時に終了というのもよくありました。

海外ロケはだいたい金曜日の夕方発、日曜日に帰国するスケジュールでした。
その行程で台湾、韓国、グアム、フィリピン、ハワイ、サンフランシスコへ。
ハワイ、サンフランシスコには1泊3日で行きました。
サンフランシスコは流石にかなり時差があるので、日本時間の深夜からお昼にかけて仕事する様な状態です。
機内で眠らないと身体が持たないのですが、ぐっすりと眠れるわけもなく…。
撮影は日本で公演される舞台を現地に観に行くという内容でした。
サンフランシスコに到着したらホテルには行かずにすぐに撮影スタート。
劇場に向かうまでの道すがら、サンフランシスコっぽい路面電車のある街並みを歩きました。

大好きなSEPHORAがあって行きたかった!
王冠を被った男性がポメラニアンを連れて歩いていて可愛かったです。


植物園に行ったりもしましたが寝不足過ぎて記憶が曖昧です。


写真を見てもあまり思い出せません…。
写真フォルダには食べたであろうケンタッキーのチキンとビスケットの写真がありました。


本場のはずですがビスケットは歪んでいるしなんだか雑な感じでしたね。
舞台が公演されていた劇場はORPHEUM THEATRE。

「オペラ座の怪人」「マンマ・ミーア!」「Wicked」など有名な舞台公演が行われる劇場です。
シアターの綴りがTHEATERではなく、イギリス英語のTHEATREなので歴史がありそうです。
やはり建物は結構古く、内装は趣がありました。

主演俳優さんや子役さんにインタビューしたり、衣装を見せていただいたりして舞台裏の取材をしていました。
その後、リハーサルを観ることに。
セリフはもちろん全て英語でストーリーはあらすじを聞いていたのでなんとなく理解できましたが、うっかり寝てしまってハッと横を見たらタレントさんも寝ていました…。
その時の日本時間は朝方でした。
なかなか無理のある行程でしたね。

宿泊したホテルは割と治安が悪い場所だったようで、部屋に注意書きが英語で書いてありました。
・夜は一人で外出しない
これはわかるけど
・ドアをノックされても開けない
これにはかなりビビリました。
窓からの景色もゴールデン・ゲート・ブリッジが見えるわけでもなく、特別サンフランシスコ感はなかったです。


こういう通常ではない行程で海外に行く場合、入国審査で必ず質問されます。
1泊3日でアメリカなんてあやしすぎますからね。
撮影で入国すること、日本での仕事の都合で短期滞在だという説明が英語で書かれた文書を、制作さんが用意してくださるのでそれを見せたら問題なく通れます。
私のパスポートの査証ページのスタンプは3日間の出入国ばかりです。

ハードでしたが海外に行くことは好きなので、今度は余裕のある日程で行きたいです!

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PROFILE

鈴木れな (メイク)

ヘア&メイクアップアーティスト
ヘア&メイクアップアーティスト バンタンデザイン研究所ヘアメイク学部卒業。ヘアメイク事務所M-FLAGSにアシスタント経験後所属。2009年独立、フリーランスとして活動中。コンサートツアー・FUJI ROCK・SUMMER SONICなどのフェス、来日アーティストのプロモーション、ミュージックビデオ撮影、テレビ番組収録、CM、雑誌、アパレルブランドビジュアル撮影、プロ野球球団通年広告,B'z,氣志團などのヘアメイクを担当しています。男性のヘアメイクを担当することが多く、機能・成分の優れたコスメに注目しています。
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