久しぶりにツアーのヘアメイクスタッフとして氣志團の東名阪ツアーを担当しました!
ボーカルの綾小路翔さんが声帯手術をしたため、普段は演奏をしているメンバーが歌い、対戦方式を取るという斬新な内容となっていました。
スタートは六本木EX THEATER、名古屋クラブクアトロ、GORILLA HALL OSAKAと巡りました。
ヘアメイクとしていつも気になるのが楽屋からステージまでの導線。
衣装を着替えるタイミングで崩れたメイクを直しますが、急遽道具を取りに戻る時に近いほうが助かるからです。
舞台袖、上手(かみて)下手(しもて)に分かれてメンバーが戻ってこられるので上手から下手の移動も楽だと助かります。
六本木EX THEATERと名古屋クラブクアトロは楽屋がステージの一階下にありました。
名古屋クラブクアトロはPARCOの中にあるので構造上仕方ないのでしょうが、楽屋へは階段しかなく重い荷物を下ろすのに大変でした。
今回は本番中にメイクチェンジが3回あったので、できれば明るさのある楽屋でメイクをしたかったんですよね。
ライブの場合、着替えることを優先しなくてはならず、あまり場所もとれないです。
舞台裏に全身鏡が置いてありライトで照らしてくださっているので、その前でメイク直しをします。
ライブは照明が強いのでいつもより目元のメイクを濃いめにしています。
お客さんが変化に気づいていないと演出が成り立たないですからね。
昔はライブのメイクといえばドーラン一択でした。
ドーランは衣装に付くと洗濯してもなかなか落ちず衣装さんに申し訳なく思っていました。
油分が多いタイプのファンデーションは特に落ちにくいと思います。
衣装さんはファンデーションが付いてしまった襟元など、爪用ブラシを使って予洗いしていました。
BBクリームなどを使って襟元が汚れてしまった時に参考にしてください。
今年出来たばかりのGORILLA HALL OSAKAは住之江公園駅にあり、ボートレース場も近くにありました。
楽屋も綺麗で沢山あり、食事スペースまでありました。
ステージまでの導線も近くて良かったです!
が、しかし楽屋のメイク台の鏡が小さく、ヘアメイクさんからは頭頂部が見えずやりにくかったです…。
壁一面鏡になってるメイク台が一番いいですね!
文句ばかりで申し訳ありませんが、完璧なメイクルームに出会うことはなかなかありません。
ドライヤーやヘアアイロンを繋げる電源の場所、照明の明るさ(オレンジ系は✖️、窓から自然光がベスト)、
椅子の背の高さが高すぎるとマッサージやヘアセットがやりづらいなど、ヘアメイクさんにしかわからないポイントがあります。
機会があればスタジオなどのメイクルームをプロデュースしてみたいです!