東京に住んでいると街でロケバスを見かけることが頻繁にあると思います。

ここ2年ほどはロケが減り、最近になってようやくロケのお仕事が戻ってきました。

大抵早朝に渋谷駅に集合して出発します。

ロケバスの集合場所はどの撮影でもほぼ同じなので、たまに何台もロケバスが止まっている事があり、ちゃんと確認しないと違うロケバスにうっかり乗ってしまうという…。

ロケバスで向かうのは千葉県や埼玉県、神奈川県など東京近郊で、1時間から1時間半くらい移動することが多いです。

バラエティ番組のグルメロケなどでは都内を5ヶ所くらい巡ることもあります。

行き先がハウススタジオや室内ではない場合は、撮影場所の敷地内に止めたロケバス内でヘアメイクをします。

メイク台がついているロケバスの場合は電源も完備されているので、ヘアメイク道具はいつも通りの物が使えます。

昔はジェネレーターで電源を確保していたので今は便利になりました。

メイク台がないロケバスの場合は出入り口からすぐの席に座っていただき、ヘアメイクをしています。

私は右利きなのでモデルさんの右側に立ってヘアメイクをするので、この席がやりやすいです。

マッサージをする時は後ろの座席からしてますね。

スタジオのメイクルームよりは不便さはあるのですが、ロケの場合はヘアメイク時間もタイトだったりするので慣れも必要になります。

着替えもロケバス内でするので、後部にはラックが付いていて衣装がかけられるようになっています。

外からは見えない様に窓ガラスにはスモーク、カーテンが付いています。

バラエティ番組でよくロケバス内での様子を映しているので、何となく想像はできるでしょうか。

私の荷物はかなり重たいのですが、ロケバスのドライバーさんは積み下ろしもスイスイやってくださりすごく頼りになります。

山奥の獣道みたいな舗装されていない道でも、難なく運転されているのは本当にプロフェッショナルだなぁと思います。

一度だけ落ち葉で側溝が見えなくなっていたところに、ロケバスが脱輪してしまった事がありました。

その時にロケバスに乗っていた、サンドウィッチマンさんと野性爆弾のくっきーさんがすぐにロケバスを押して脱出のお手伝いをしていらっしゃいました。

嫌がるでもなく「こういうトラブルもワクワクするね!」と、きっと焦ってしまっているであろうドライバーさんを気遣っていらして、優しいお人柄を感じられて素敵でした!

PROFILE

鈴木れな

ヘア&メイクアップアーティスト
ヘア&メイクアップアーティスト バンタンデザイン研究所ヘアメイク学部卒業。ヘアメイク事務所M-FLAGSにアシスタント経験後所属。2009年独立、フリーランスとして活動中。コンサートツアー・FUJI ROCK・SUMMER SONICなどのフェス、来日アーティストのプロモーション、ミュージックビデオ撮影、テレビ番組収録、CM、雑誌、アパレルブランドビジュアル撮影、プロ野球球団通年広告,B'z,氣志團などのヘアメイクを担当しています。男性のヘアメイクを担当することが多く、機能・成分の優れたコスメに注目しています。
Instagram @renasuzuki