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フォトストックのヘアメイクの裏側

久しぶりにご依頼があってフォトストックのヘアメイクのお仕事をしました。
フォトストックとはあらかじめ色んなシチュエーションを撮影しておいて作品にし、その写真を使いたい人が販売サイトから購入できるというものです。
最近テレビ番組でも使われているのをよく見かけます。

私は2009年に独立してフリーランスになったのですが、売り込みを自力でしなくてはならずヘアメイクの募集を探していてフォトストックのサイトを見つけました。
販売サイトにクリエイター(カメラマン)さんが見られる会員ページがあり、そこにヘアメイクとして登録しました。
まだフォトストックがいまほど有名ではなかったので、当時登録していたヘアメイクは4名ほどだったとお聞きしました。
ヘアメイク作品を纏めたブックを持っていき、面接でシステムの説明を聞いてから登録しました。
クリエイターさんはプロのカメラマンさんもいれば、副業として始めたかたもいました。

今回ご依頼してくださったクリエイターさんも本業は別にあり、土日で撮影をしているかたでした。
以前、テレビ番組の副業特集で取り上げていたのを観たので、フォトストック作成を副業にしているかたも増えているのかもしれません。
スタジオの手配、モデル、ヘアメイクの依頼もクリエイターさんがするので簡単に始められることではないとは思いますが…。

フォトストック撮影向きのコンパクトなスタジオでした。

撮影に使えそうな小道具も用意されてます。

広めの事務所向けワンルームをスタジオにしているので、メイクルームも仕切られているだけでした。

今回は広告でよく使われるオフィスシーンの撮影でした。

モデルさんは事務所に所属している人よりも、学生さん、副業やフリーランスでやってるかたが多いです。
モデルさんもヘアメイクと同じ様に、クリエイターさんにしか見られない会員ページに登録するそうです。
今回は皆さん副業でモデルをやられてるかた達でした。
衣装はモデルさんの私物だったので、オフィスシーンだと実際に会社員経験があるほうがリアリティがあります。
Instagramからフォトストックモデルに登録しませんかとスカウトもあるそうです。

写真は販売サイトから個人や企業などに購入されますが、媒体が知らされることはないそうで、クリエイターさんも街で広告になっているのを見かけて知るそうです。
モデルさんも友達から見つけたよと連絡があって知ると言っていました。
そうなると広告のオーディションを受けて仕事をしているモデルさんの場合は、フォトストックで購入された写真が使われていた媒体が競合会社だったら問題になるのではと心配もあるかもしれません。
これから撮影する広告のイメージラフとして写真が使われることもあるそうで、オーディションにこういうイメージでと送られてきた写真が自分だったというモデルさんがいました。
もちろんオーディションを受けると言っていましたが、本人なんだから受かっているはず!

フォトストックは大掛かりな撮影は時間的にも予算的にも難しい人にはかなり需要があると思います。
私の友人もエステサロンのカタログに使う写真をフォトストックから購入したと言っていました。
沢山撮っても必ず購入されるわけではないので、クリエイターさんも売れる作品を考えながら撮影するのは大変そうでした。
今回の撮影の写真を街で見かけたいですね!

lionel