今年もバスケチーム「アルティーリ千葉」のMOVIE撮影がありました!
アルティーリ千葉は現在B2リーグ、Bリーグ初参入から3年目となります。
ヘアメイクを担当させていただくのも3年目で、またご依頼いただけたことを嬉しく思っております!
ホームでの試合会場で流れ、応援するファンの皆さんの士気も上がる様な格好良い映像になっています。
今回は千葉県にあるかなり広いスタジオでした。
国内最大級の広さで有効面積600坪だそうで…MV、CM、ドラマ、映画など何でも撮影可能です。
こちらでTHE RAMPAGEのMV撮影があったとお聞きしました。
撮影は2日間あり、これだけ広いと冷房もなかなか効かず、初日はかなり暑い中での撮影でした。
見たことのないサイズの大風量のスポットエアコンが何台もあって、2日目の撮影では暑さは和らいでました。
メイクルームも4部屋あって、シャンプー台まであるのはなかなか珍しいですね。
大きいスタジオの場合少し困るのがメイクルームからスタジオが離れている事です。
今回もメイクルームは別棟の2階だったので行ったりきたりが大変でした。
荷物が重いので階段で運ぶのも一苦労でして…。
とはいえ広さがあり快適に使えるのは有り難いです!
選手のソロカットから全員揃ったシーンまで内容も盛り沢山でした。
ヘアメイクは選手の希望を聞き、ヘアセット剤を持参してくださるかたはお借りして仕上げています。
皆さんケアをちゃんとされているのでメイクに関しては薄付きにしています。
試合中で汗をかいているシーンを多く撮るので、リキッドタイプではなくスティックタイプの崩れにくいファンデーションを使いました。
実際には演出で水スプレーを使い汗を作っています。
その時に使うのがミスト状にでる水スプレーで、通常の水スプレーより圧がかかる構造になっています。
精悍な印象を表現するのにオイルでテカリを足して汗ばんだ雰囲気を作り、腕の筋肉などが強調されるようにしています。
極端な例えですがボディビルダーがオイルでテカテカにしているのもその為だと思います。
外国人選手はヘアメイクを必要としていませんでしたが、腕と脚にオイルを塗らせていただくことには快諾してくださりました。
タトゥーを入れている選手が多いのですが、オイルを塗るとタトゥーの絵柄がハッキリするのでもしかしたらそこは好んでくださったのかもしれません。
ヘアセットはシュートシーンで動きが全くないのもリアリティがないので、スプレーでガチガチには固めず、白くならないハードスプレーを使っています。
ちなみにアイドル現場あるあるなのですが、前髪を絶対崩したくないかたはご本人が大量にスプレーをしてしまい、いざ直そうとすると白く粉がふいてしまい大変なことになってしまう事がよくあります。
その場合はヘアマスカラを使って白くなってしまった部分を染めて対処しています。
アスリートの髪型について、高校野球で坊主ではない髪型が話題になっていました。
私は単純に髪が邪魔でプレーに支障がでなければ何でも良いのではと思います。
野球はキャップを被りますしね。
優勝した慶應高校の丸田選手が美白で話題となっていましたが『日焼けは火傷なのでそこに疲労回復が使われるから、日焼け止めはパフォーマンス維持の為にしっかり塗る』という理由にはかなり説得力がありました。
確かに日焼けした日はぐったり疲れますからね。
美容男子と揶揄するのではなく見習うかたも増えそうです。
バスケはどうなのかと選手に聞いたところ特に髪型に制約はないそうです。
金髪にしていた選手もいましたし、覚えていただくという点で個性をだすことは大事だという印象でした。
昔ベッカムヘアが流行した様に、スポーツが盛り上がる要素としてヘアスタイルが話題になるのもいい事だと思います。
撮影日はバスケワールドカップのフィンランド戦の日でした。
選手達も撮影の待ち時間に試合を観戦していました。
ワールドカップでの日本の勝利が17年ぶりという、それくらい強豪の多いスポーツであるバスケがもっと盛り上がっていくきっかけになる試合でした。
アルティーリ千葉も新たにチームに加わった選手もいらしてB1昇格に更に期待できます!