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メイクアップアーティスト が お伝えする プロバスケットチーム のヘアメイクの裏側

2021年にB3リーグから新規参入した男子プロバスケットボールクラブ『アルティーリ千葉』のヘアメイクを担当しました。
何度かCM撮影などで行ったことがあるAVACOさぎ沼スタジオ。

セットにバスケットゴールを設置するため、天井の高い広いスタジオでした。
大掛かりな撮影の場合は郊外にあるスタジオに行くことが多いです。
都内にはなかなかないんですよね。
大きいスタジオはメイクルームも広いので助かります。

撮影は2日間ありヘアメイクは2人体制でしたので、道具もメイクさん2人分あってメイクルームが狭いと厳しい…。
沢山人数がいる時は特に、今のご時世密にならないように努めなくてはなりません。
感染対策としては撮影日の1週間前から検温を毎日し報告します。
私はちょうど別の撮影で抗原検査をしていたので安心してお仕事できました。

道具の共有も避けていて、ヘアブラシやメイクブラシは使用する度に専用のクリーナーを使ったり、テスターを試す時の使い捨てのチップを使用しています。
ファンデーションを塗った後にパウダーをパフを使って乗せるのですが、誰に使用したかわかるようにメンディングテープに名前を書いて貼り、ポーチに個別に入れています。

若い選手が多く皆さんお肌が綺麗だったので、運動をしていると新陳代謝が良いからかなと思っていましたが、積極的に美容に力をいれているかたもいらっしゃいました。
毛穴ケアや脱毛など、やはり昨今のメンズメイクブームもあって抵抗なく習慣に取り入れやすくなっています。

選手の腕には筋肉が強調して見えるようにボディオイルを薄く塗っています。
横浜DeNAベイスターズの撮影の時でもオイルを使って汗ばんだ肌感を作りました。
テレビ収録では所謂テカりを抑えることがメイクの重要ポイントになりますが、アスリートの撮影では逆の艶を求められます。

女性のメイクのパール感のある艶ではなく皮脂を再現する感じです。
プレイしているシーンを試合中のように再現するのにミストスプレーで汗を演出しました。
ダンクシーンで汗が迸るシーンは圧巻ですごく格好いいです!

チームのホームページで映像を観られるので是非観ていただきたいです。
アルティーリ千葉は1年でB2リーグへの昇格を果たし、次のシーズンの活躍も楽しみです!

lionel